不正商品対策協議会(ACA)は2003年2月7日(金)、東京・千代田区の「日経ホール」において、第5回目となる「アジア知的財産権シンポジウム2003」を開催しました(後援:警察庁・外務省・財務省・文化庁・経済産業省・特許庁・アメリカ大使館 協力:日本経済新聞社)。 今年で5回目の区切りの開催となったシンポジウムでは、終日開催にもかかわらず、200名を超える過去最高の一般聴講者数を含め、およそ420名の方々が参加・聴講されました。まさに“知財立国元年”と呼ぶにふさわしく、知的財産保護に対する関心の高さを裏付ける結果となりました。 シンポジウムは、角川歴彦代表幹事(JVA会長)の開催挨拶に始まり、警察庁瀬川勝久生活安全局長からご挨拶をいただいた後に全4部構成の充実した内容にて行われました。 まず、専修大学の齊藤博教授から「2003年と知的財産」と題しキーノートスピーチが行われた後、セミナーTとして「WTO加盟後の中国における知的財産保護」について、TMI総合法律事務所の何連明氏、シモンズ&シモンズ法律事務所のジョン・スレーター氏、BSAのピーター・チョン氏を迎え、ACA監事である弁護士の遠山友寛先生の司会進行により、まさに中国の現場で知財保護を行っている立場からの貴重な話が披露されました。 昼休憩を挟み、セミナーUとして「音楽の違法利用の現状とその対策」について侵害実態の生々しいデモンストレーションを交えながらのプレゼンテーションが、日本レコード協会の田中純一事務局長により行われました。